⇒ 忙し女子のための料理上手になるらくちん弁当
先日ご紹介しましたように、
今回の本を作るにあたり、一番力を入れたのは、私の「お弁当作りの教室」に参加してくださっている気分になっていただけるよう、詳しく「調理のコツ」を入れているところです。
この本は、手間かけ、時間をかけた、とびきりおいしいお弁当を作っていただくことをゴールにしていません。
三年余りたち、私自身のお弁当レシピ作りへの考え方も変化してきました。
一番大きかった出来事は、娘が独り立ちして東京へ行ったこと。
「え・・・。え~っ こんなにキッチン狭いのね・・・」
東京の一人暮らし。
親としては、ギリギリがんばった部屋。
フライパンひとつ置けるだけの一口コンロで。
まな板を置くスペースはどこ?という・・・。
地元だと、この半額の家賃で広々キッチンなのに・・・と、思いながら・・・。
わかってはいたのだけれど、都会で頑張っている忙し女子のみなさんは、こういうキッチンで自分弁当を作られている方もいらっしゃるんだと。娘を通じて心底実感しました。
「美味しさのためには、こうでなければならない。」
という、独りよがりのレシピではなく、いかにレシピ通りに作った時の再現性が高く、作りやすく、出来る限りストレスが低く・・・。
はじめてお弁当を作る方も、失敗が少なく・・・。
塩分や油分等は控えるけれど作りやすさのために控えすぎず。
火通りのよい切り方や加熱時間で。
鍋やフライパンと同時調理できるレンジ加熱もとりいれて・・・。
でも、それぞれのご家庭の「伝える味」をしっかり残すためにはどうしたらいいのだろう。
悩んで悩んで作りました。
お父さんやお母さんが、はじめて自分でお弁当を作るお子さまに渡していただけるような・・・。
お弁当作りのベースの本として使っていただいて。
「もう少し醤油を増やすと、我が家の味に近くなるよ。」
「うちの味はもっと甘いよ。」
ご家庭の味に、どんどん直して頂いて、最終的にそれぞれのご家庭の味の一冊が出来上がる。
そんな本をめざしました。
手軽で簡単で。それでいてほっと落ち着くしみじみ美味しい家庭のお弁当。
毎日のお弁当はそういうものだと思います。
静かに少しずつ。末永く可愛がっていただけるようなお弁当本になってほしいなと願っています。
9月28日発売です。どうぞよろしくお願いいたします。
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