「秋のおもてなし」。
私が朝、仕込みに１番時間を割いているのが、ごちそうサラダです。
秋の器は小皿から大皿まで、父が焼いてくれた器。サラダも父の器にたっぷり盛るのが嬉しい。

ありがたいことに、料理好きのお客様がサラダの作り方をよく聞いてくださいます。
たっぷりの野菜を美味しく飽きずに食べていただけるよう、ほんの少しずつすべての食材にひと手間かかけています。

〇麹やたまねぎと和えて味をなじませた「麹スモークサーモン」。ほんの少しわさびを入れて和の風味を。
〇昆布出汁で割った甘酢を作って、サッとゆでたれんこんを浸した「酢れんこん」。
〇朝蒸して、しょうゆを塗ってあぶって香ばしさを出した「里いものあぶり」。
〇朝、必死で細く切る（笑）キャベツ。キャベツだけだと寂しいので、塩もみしたせん切りにんじんを和えた「キャベツとにんじんのせん切り」。「どうしてキャベツとにんじんだけなのにこんなに美味しいの？」と先日聞かれたのですが、にんじんの塩もみを混ぜているだけなのですよー。本当に。
〇「紫たまねぎのスライス」は、栄養を逃がさないよう、朝早めにスライスして洗うのはサッと。広げて辛味を飛ばしています。
〇トッピングは「茄子の皮の唐揚げ」。低温でじっくり揚げてほんの少し美味しい塩をバラバラ。お客様が特に喜んでくださいます。
〇香ばしく両面焼きで仕上げた「焼ききのこのマリネ」。
〇酸味のやわらかな「青柚香」の薄切り。具としても楽しんでいただいています。

など、色々な食感や調理法をとりいれて、食べ進めるのを楽しんでいただけるよう、季節ごとに考えています。
食事の最初に、新鮮な美味しい野菜をたっぷり。
体の中からますます元気に美しくなっていただけますように。
季節の中でも時期によって、入れる食材はかわっていきます。

ドレッシングは、私自身の大好物。梨と青柚香の麹ドレッシングです。

梨と玉ねぎを、麹で一晩熟成させて。
朝、絞りたての青柚香の果汁をたっぷり。果皮も刻んで。食感に梨の薄切りもいれています。
思わずゴクゴク飲みたくなる（笑）ドレッシングです。

サラダの前は、自家製麹甘酒やごぼうときのこのスープ。そして、定番の麹しゅうまいやごはんもの。デザートに続きます。
料理コースの違いを、よく聞かれるのですが、２種類あります。
「楓花コース」と「お楽しみコース」。
楓花コースに、自家製の和牛のローストビーフを追加したのがお楽しみコースです。

秋はシンプルに、オリーブ油をタラリ。自家製の醤油麹とわさびでお召し上がりいただいています。
いつも、前もってコースを決めて頂くのですが、
麹に一晩漬けこんで低温でじっくり焼いて、さらに一晩置いてなじませるので、３日間かかります。
お早目にコースを決めていただけると助かります。