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ひなまつりの定番献立 作りやすくて華やかな基本レシピ3選

みなさまこんにちは。料理家の「かめ代。」です。
レシピと暮らしのサイト kameyo にお越しいただきまして大変ありがとうございます。

桃の節句が近づいてきましたね。今年も定番のひな祭り献立をお届けします。
毎年ご紹介している、シンプルで美味しい3品をご紹介しますので、ぜひご参考にしてください。

  • 五目ちらし寿司
  • はまぐりの潮汁
  • 菜の花のおひたし

色々なアレンジを加えて、自分なりのひな祭りをお楽しみくださいね。

五目ちらし寿司


(材料)作りやすい分量(たっぷり4~5人分)

↓すし飯の材料
・米 3合
・水 米と同量(540cc 通常の炊飯よりも少なめの分量)
・すし酢 90cc(大さじ6)★すし酢の作り方は下記参照

↓しいたけのうま煮の材料
・干ししいたけ 4枚(20g)
・ぬるま湯 カップ1
(煮汁の調味料↓)
酒 大さじ1
みりん 大さじ1
砂糖 小さじ1
しょうゆ 大さじ1/2

↓五目煮の材料
・こんにゃく 1/2枚(100g)
・あげ 1枚(30g)
・れんこん 1/4節(50g)
・にんじん 1/4本(50g)
(煮汁↓)
だし汁 カップ1
酒 大さじ1
砂糖 小さじ1
しょうゆ 小さじ1

↓錦糸卵の材料
・卵 3個
・砂糖 大さじ1
・塩 少量
・油(かおりのないもの) 少量

↓トッピングの材料
・いくらのしょうゆ漬け、木の芽、さやえんどうの塩ゆで、焼きあなご他お好みのもので 適量

(作り方)

① すし飯を作る。
米は炊飯する1時間前に洗ってざるにあげておき、分量の水を入れて炊飯する。
炊けたご飯は、酢水で拭いた盤台(すし桶)等にうつし、分量のすし酢を全体にまわしかけて  しゃもじで切るようにまんべんなく混ぜる。

② しいたけのうま煮を作る。
干ししいたけは洗って分量のぬるま湯につけて戻して石づきをおとす。
鍋に戻し汁、しいたけ、煮汁の材料をすべて入れて中火にかけて煮つめる。飾り用に3mm幅に切り、残りは粗みじんに切る。


※干ししいたけは、飾りにも使うので、切らずにそのまま煮つめます。煮つめてから切ると、切り口がきれいです。煮汁はしっかり煮つめて味をふくませます。

③ 五目煮をつくる。
こんにゃくは熱湯で3分程度ゆでてざるにあげてアク抜きをする。あげはさっと茹でて油抜きをする。
こんにゃく、あげ、れんこん、にんじんはすべて粗めのみじん切りにし、煮汁とともに入れて中火にかけて煮つめる。


※五目煮も、煮汁はしっかり煮つめて具に味をふくませます。

④ 錦糸卵を作る
ボウルに卵を割りほぐし、砂糖と塩を入れてよく混ぜる。卵焼き器を熱して油をなじませ、
4~5回に分けて流し入れて薄焼き卵を作り、5cm幅に切って重ね、せん切りにする。

⑤ 寿司飯が温かいかいうちに、粗みじんに切ったしいたけや五目煮を入れてさっくりと混ぜる。器に盛って錦糸卵を全体に散らし、スライスしたしいたけのうま煮、塩ゆでした絹さややイクラ等を飾る。

※それぞれの具の煮汁をしっかりと煮つめる(汁気がなくなるまで煮る)のがポイント。そのまま冷ましてすし飯に混ぜ込みます。少ない調味料で素材の味とうまみが凝縮されます。具は出汁の味をきかせたあっさり味です。しっかりした味がお好みの場合は、具を煮る際の調味料の量で調整してください。

★すし酢の作り方

(材料)作りやすい分量
・酢 1/2カップ
・砂糖 大さじ2
・塩 小さじ2
・出し昆布 5cm角1枚

(作り方)
小鍋に材料を入れて中火にかけ、沸騰直前で火をとめる。容器に入れて冷まして冷蔵庫へ。出し昆布は翌日に取り出す(一か月は保存可能。たっぷり作っておき、ドレッシングや野菜の酢漬け等、色々使えるので便利ですよ)。

菜の花のおひたし

菜の花のおひたし(レシピ)

(材料)作りやすい分量(小鉢に4人分)

・菜の花 200g
・かつお節 適量(すりごまをかけても美味しいです)

浸し汁↓
だし汁 カップ1(200cc)
しょうゆ 大さじ2弱(25cc)
みりん 大さじ2弱(25cc)

(作り方)

① 菜の花は水につけてシャキッとさせて、根元の固い部分だけ少し切り落として根元と蕾の部分を分けるよう横半分に切る。小鍋にみりんを入れて弱火で1分程度加熱してアルコール分を飛ばし、だし汁としょうゆと合わせて浸し汁を作り冷蔵庫で冷やしておく。

② 鍋に湯を沸かして塩(分量外)を入れ(1%の塩分量になるよう水カップ3(600cc)に対して塩小さじ1(6g)が目安)、沸騰したら下半分を入れて10秒~30秒(菜の花の茎の太さによります)、上半分を入れてほんの5秒~10秒茹でる(蕾の部分はやわらかいので、ほんの少しで)。

菜の花のおひたし(レシピ)

③ ②を冷水にとってしっかりと水気を絞り、浸し汁に浸ける。30分程度たったら食べごろ。器に浸し汁とともに盛り、かつお節をたっぷりのせる。

菜の花のおひたし(ひたし汁)

※ごくふつうのおひたしの割合(だし汁:しょうゆ:みりん=8:1:1)にしています。お好みで調整してくださいね。

※青菜を茹でる時は、沸騰した塩水で茹で、冷水にとって冷ますのが基本ですが、色鮮やかな緑にしたいときは、塩によって葉緑素を安定させるために、1%の塩分をきちんとはかって入れるといいですよ。

はまぐりの潮汁

(材料)4人分

・はまぐり 8個程度(砂出ししておく。★砂出しは下記参照)
・水 3カップ(600cc)
・だし昆布 5cm角1枚
・酒 大さじ2
・しょうゆ(薄口) 小さじ1/2
・塩 少々(はまぐりそのものの塩分がありますので、味見をして最後に調整してください)
・三つ葉 適量

(作り方)

① 鍋にはまぐりと水、だし昆布、酒を入れて、中火にかける。
(昆布も貝も水から。ゆっくりと温度をあげていくことにより、じっくりうまみが出ます)

② 煮たつ直前に昆布を取り出しあくをとる。はまぐりは殻が開いたものから一旦椀に取り出していくとよい。

③ 味見をして、しょうゆと塩で味を調え、熱々の汁を椀に注ぎ三つ葉をちらす。

※貝類は火を通しすぎると身が固く小さくなってしまいます。
すべてが開くまで煮ていると貝によっては開かなかったり結構時間がかかるときがあるので、殻が開いたものから一旦椀に取り出していくとすべての貝をちょうどよい状態で食べれますのでおすすめです。
殻が開かないものは取り除いてくださいね。
すべて取り出してから、汁をアツアツに温めて椀に注ぎます。食べるまでに時間があくときは、貝が乾燥するので、汁に戻し、直前に温め直していただきます。

★あさりやはまぐりの砂出し


海水程度(塩分量3%)の塩水(水500mlに塩大さじ1弱が目安)に並べます。暗くしてしばらく(30分以上)おくとよく砂をはきます。貝に塩分が残っていると塩からくなりますので、ひきあげて、流水で殻どうしをこすりあわせるようにしっかりと洗ってザルにあげ、しばらく置いて殻から塩水が抜けてから料理に使ってくださいね。

*****

こちらは、実家の台所横の小上がりに用意した雛テーブル。
中央の散らし寿司を盛り付けている桃色の大皿は、父が焼いたもの。春のお気に入りの器です。

少しずつ暖かくなってきて。寒さが苦手な私は春の足音が本当にうれしいです。
今日も元気に過ごします。みなさまよい1日をお過ごしください。

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楽しいひなまつりをお過ごしください。

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かめ代。について

かめ代。(料理家 亀山 泰子)

高等学校で家庭科を教えていた経験から丁寧で分かりやすいレシピ作りに定評があり、テレビ、雑誌、企業やCMのレシピ開発、料理イベント講師などで活動中。毎日の食事作りの負担を減らす「心がラクになる」レシピ作りを目指し、メディアで紹介した楽しいホットプレートレシピは300レシピ以上、毎週連載している手軽な2品弁当レシピは現在700レシピ以上を紹介している。著書に、「かめ代の節約毎日ごはん」(宝島社)、「ホットプレート黄金レシピ」(イカロス出版)、「忙し女子のための料理上手になるらくちん弁当」(イカロス出版)他。
1968年生まれ 岡山県倉敷市在住。