※この記事は、2012年6月に記録した実家の梅仕事を、現在の文章に整えたものです。
実家の梅の木に実った青梅。
小さな実が、緑の葉の間から顔をのぞかせている姿が、なんともかわいらしく見えました。
この年は、実の数が例年よりも少なかったようです。
実家の古い梅の木
実家には、古い梅の木が何本もありました
春はたけのこ仕事、入梅の時期は梅仕事で忙しい実家です。
「今年は裏年かな」
前年は困るほどたくさん実ったそうですが、この年は、枝にぽつりぽつりと実る程度。
「今年は休憩してもいいということじゃ」
出荷しているわけでもないのだから、今年はゆっくりしよう。
そんな話をして、みんなで笑いました。
保存棚に並ぶ梅の保存食
実家の保存食の棚には、これまで漬けてきた梅の瓶がずらりと並んでいます。
梅干し、梅酒、梅シロップ。
お酒の好きな家族なので(笑)、ブランデー漬けやウイスキー漬けなど、母はいろいろなお酒でも梅を漬けていました。
青梅をすりおろして煮詰めて作る梅エキスも、昔から実家にあったもののひとつです。
子どものころの私にとっては、ごく当たり前に家にあるものでした。
ところが大人になり、友人から「自家製の梅エキスはとても貴重」と聞いて、初めて驚きました。
大人になって気づいたこと
実家の野菜。
庭を元気に走り回る鶏が産んだ卵。
裏山のたけのこ、梅、柿、栗、柚子。
子どものころから、どれもごく普通にあったものでした。
けれど、そのひとつひとつに、育てる時間、収穫する手間、食べられるように整える仕事がこんなにたくさんあったのですね。
大人になって、ようやく分かることがたくさんあります。
季節の恵みを、両親が膨大な時間をかけ手間をかけ、私たちにあたえてくれていたこと。
当時は何気なく見ていた梅の木や保存瓶の並ぶ棚。今ではありがたく大切な記憶です。
2026年、小さな梅仕事へ
この記録から14年。最愛の実家の父をみおくり、母は90歳に。
今年は、友人から購入した梅を2kgだけ、保存袋を使って気軽に漬けました。
毎年の梅仕事を、今は、自分の暮らしに合う量と方法で楽しんでいます。
👉梅干しの土用干し|猛暑の年は2日2晩で。干し上がりと保存の記録




