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「母のおはぎ」 今年の覚え書き

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今日は春のお彼岸の中日ですね。

今年は、母とおはぎを作ることができました。
小豆あんは、色々な作り方があり、小豆も浸水する派としない派と。
ご家庭でそれぞれで楽しいですね^^

母の作り方は、昔から変わらずしっかり浸水してコトコト煮る煮方です。

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昨日、母と作っていたら可愛らしくて(笑)、私への煮方の注意事項の説明が、

「豆は、煮ている途中で人が来たりしたら途中でもええから火をとめて蓋をして。」
「お客さんが帰ってからまた炊けばええからな。急いだらいけんよ。」

「もし、トイレに行きたくなったら、途中でもええから火をとめて蓋をして。」
「また炊けばええからな。急いだらいけんよ」

「電話がかかってきたら、途中でもええから火をとめて蓋をして。」
「また炊けばええからな。うっかり焦がしたらいけんよ。」

・・・と、色々なパターンで(笑)。
とにかく火から離れる時は、途中で火を消しても大丈夫。
じっくりじっくり落ち着いて。
続きをまた煮ればいいんだよと、言いたかったようです。

今年の覚え書き。

母は、浸水した水を一回捨てて、新しい水で煮た後渋きりは1回。
新しい水を入れてコトコト。
小豆がやわらかく煮えたら砂糖は3回に分けて。
砂糖は、最近は乾小豆の重量の95~98%。
アクをとりながらコトコト煮たら、小豆のぜんざいの完成。
煮る時間の合計は4時間くらい。
そこから、ヘラで道ができるくらいまでさらに煮たら、小豆のあんの完成。
塩は、母の適当(笑)の分量で。

わかっているのですが、同じように煮ても、なかなか母の小豆あんにならないのが不思議。
私の友人は、母の手から遠赤外線か何かが出てるのでは(笑)というのですが、本当にそうかもと思ってしまいます。

おはぎを作るときは、我が家は、もち米とうるち米は1:1で、炊きたてをはんごろし(粒が残るくらいにつきます)。
丸く形を作っておきます。

濡らしたガーゼに作ったあんを広げて、

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まるめたごはんをのせて。

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あんをまわりにつけていきます。

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家に帰ってから、娘と頂きました。
できたてよりも、時間をおくと味がなじみます。
珈琲と小豆あんも、本当によく合います。

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母のおはぎ。
私にとっては最高のおはぎです。これ以上のおはぎはどこにもありません。
本当においしい、とってもおいしい。涙が出るくらいおいしい。

実家のお墓参りと、かめ家のお墓参りをして。
心が落ち着き、よい彼岸の中日となりました。

こうした行事ができたこと、本当にありがたく思います。

3連休最終日。
明日からまたがんばります。

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かめ代。について

かめ代。(料理家 亀山 泰子)

高等学校で家庭科を教えていた経験から丁寧で分かりやすいレシピ作りに定評があり、テレビ、雑誌、企業やCMのレシピ開発、料理イベント講師などで活動中。毎日の食事作りの負担を減らす「心がラクになる」レシピ作りを目指し、メディアで紹介した楽しいホットプレートレシピは300レシピ以上、毎週連載している手軽な2品弁当レシピは現在700レシピ以上を紹介している。著書に、「かめ代の節約毎日ごはん」(宝島社)、「ホットプレート黄金レシピ」(イカロス出版)、「忙し女子のための料理上手になるらくちん弁当」(イカロス出版)他。
1968年生まれ 岡山県倉敷市在住。