昨年の春から再オープンした実家の古民家レストラン「楓花」。
季節がわりのおもてなし。手作りの家庭料理でおもてなししております。
先日、夏のおもてなしが終了いたしました。
今年の夏は本当に暑い夏でしたが、たくさんの方にお越しいただきました。
大変ありがとうございました。
2018年夏のおもてなしを記録します。
よかったらご一緒に楓花で過ごした気分になってください。
「楓花」の夏。6月から8月が夏のおもてなしです。
店内は、夏はシンプルに。
姉が涼しげにコーディネート。ちょっと座って寛いでいただける藤のテーブルセットも出して(夏の終わりには、また模様替えしていました^^ あれこれと工夫してコーディネートしてくれています)。
こちらの棚も涼やかに。
母が編む「花籠」もあちこちに。
こちらのカフェタイムの珈琲カップを並べているコーナーにも籠があります。
「まぁ!蝉籠!懐かしい・・・。」
と、お客様がとても喜んでくださいました。柱にちょこんと。夏の楽しみですね。
夏のおもてなしのはじまりの6月は、庭のあじさいを花籠に。
暑さが増すにつれ、花がなくなり苦労していましたが、裏山から山ごぼうをとったり、ご近所様に庭の花を頂いたり。
庭のミョウガの葉やタデが大活躍したり・・・。
暑すぎてすぐに花がしおれてしまうので「夏は少なくていいよ。」と姉と言っていたのですが、お客様に喜んでいただこうと、母ははりきって生けていました^^
花の力はすばらしく、一輪の花でポッと空間が明るくなり心が華やぐものですね。
夏は、庭のヤツデを竹籠の蓋にのせておもてなしするのが楓花の定番(食卓に使っている籠は、母の作品ではありません)。
姉が毎日店内を掃除してセッティングしておむかえ。
2018年夏のおもてなしのメニュー(楓花コース)
〇自家製甘酒
〇夏野菜のサラダ 蛸と柚子こしょうのソース
〇麹しゅうまい
〇鯛とトマトの味噌クリーム焼き
〇茄子のにんにく醤油漬け
〇やわらか豆腐 おくらあん
〇和牛しぐれのあぶり 夏寿司仕立て
〇白きくらげともずくの吸い物
〇香の物
〇本日の甘味(自家製甘酒のバニラアイス 抹茶わらびの冷やしぜんざい)
〇食後のお飲物
夏は、自家製の甘酒にパイナップルを入れて。
夏野菜のサラダ。
今年のドレッシングは、蛸と柚子こしょうにしてみました。角切りの蛸のうまみが広がるのでとても好きです。
夏野菜はできるだけたくさんの種類を。
ありがたいことに、サラダの野菜が美味しいと作り方を聞いてくださるお客様が多かったです。
野菜にひとつひとつ下味をつけることがコツです。
パプリカ、ズッキーニ、ゴーヤは、別々にソテーして軽く塩をふり、きゅうりは板ずりしてオリーブ油と柚子こしょうでマリネしておきます。じゃがいもは、蒸して熱いうちにオリーブ油と柚子こしょうと酢を絡めて。とうもろこしは、蒸してから5cm幅に切り、そいでしょうゆとオリーブ油を塗ってバーナーであぶります。えだまめは少し濃い目に塩ゆでしてむいています。
熱々の麹しゅうまい。
年中定番でお出ししています。しゅうまいにもタレにも自家製の醤油麹を使っています。
鯛とトマトの味噌クリーム焼き。
たまねぎ、キャベツ、エリンギ等を敷いた上に鯛と白味噌ベースのトマト味噌クリームと庭のハーブをのせて蒸し焼きに。蒸し上がってから、生のトマトのマリネとハーブを。スプーンでお召し上がりいただきました。
お惣菜とご飯ものは膳仕立てに。
夏は毎年、神石牛のしぐれ煮をのせた夏寿司をお出ししています。
今年はバーナーでこんがりと肉をあぶって香ばしく仕上げてみました。
くずしてミョウガや大葉とからめてお召し上がりいただいてます。
惣菜は、母から伝わる我が家の定番の揚げ茄子のにんにく醤油漬け。夏の前半は柿の葉に、後半はミョウガの葉にのせました。
やわらかとうふのおくらあん。こちらも夏の定番の家庭料理。
出汁としょうゆ、わさびだけのシンプルな汁に、刻んだおくらを混ぜて自然なトロミを付けています。
岡山県産の白きくらげは、夏はモズクと一緒に汁物にしてみました。
お気に入りの「まやかみ農園」さんの岡山県産の「加寿(かす)漬け」を香の物に。
食後の甘味。楓花の夏は、母がコトコト煮こんだ小豆を冷やしぜんざいにするのが定番。
今年もふるふるの抹茶わらびをのせています。自家製の甘酒アイスと一緒に、最中にのせてどうぞ。
今年は暑かったので、姉の淹れるアイスコーヒーが本当によく出ました。
また、夏にぴったりのモヒート等のカクテルを色々と作ってみたり・・・。
ドリンクも姉が試作を頑張っていました^^。
今日記録した料理は「楓花コース」ですが、「お楽しみコース」には、夏は、鱧の天ぷらに実家の裏山でとれた梅で作る梅ソースを中心とした揚げ物盛りをつけています(撮影するのを忘れていました・・・)。
今年は本当に暑い暑い夏でした。
今年の夏は、西日本豪雨の災害で、遠方の方には道路状況が悪いことをお伝えしてご検討いただいたり、近隣の方は畑や家が浸水して大変な状況だったり・・・。
様々なことがありましたが、せめて「楓花」では、疲れを忘れて寛いでいただきたいと精一杯おもてなしさせていただきました。
こちらは、母が昔から手洗いにかけてくれているものです。
不思議に元気なときは素通りするのですが、気持ちが沈んでどうしようもない時や苦しい時はこの言葉が身に沁みて救われる気がします。
私と同じように感じた方がいらっしゃって、こちらをブログにのせて欲しいと言われたので撮影してみました。
来週からは料理教室です。お申込みくださったみなさま大変ありがとうございます。
料理教室が終わると秋のおもてなし。「楓花の秋」をお楽しみください。
今日は長い長い記録の記事になりました。
お付き合いいただきましてありがとうございました。
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※頂いたコメントのお返事は、次回のブログ記事中の最後でさせていただいています。