お越し頂いたみなさま、大変ありがとうございました。
先日、今年の楓花の庭の様子や、姉がはじめたサイトをご紹介しました。
姉が、田舎の古民家暮らしの様子を記録してくれているのでとても楽しみにしています。
「楓花」も6年たったのだなと、月日がたつのは早いものです。
春の定番、母から伝わる「田舎ちらし」を中心とした料理でおもてなしいたしました。
お越し頂いたら、膳をお出しするところからスタート。
食前のお飲み物の「自家製の麹甘酒」。
岡山のまるみ麹さんの生麹で。麹甘酒や、麹調味料は姉が仕込んでいます。
時期によって、苺や、山のすももや、青柚子や・・・。
春から夏の季節の移り変わりで、畑や山の恵みをピューレして・・・。
地元野菜で作るサラダは、今年の春は大皿サラダではなく、膳の中に重箱に。
夏はガラスの器に。
瀬戸内の魚介の南蛮漬け(出汁と酢を1:1でやわらかい酸味に)と、地元の季節の野菜、広島県の鹿尾菜、岡山県の白キクラゲ、山の青柚子など、瀬戸内と山の薫りを楽しんでいただきました。
ちょっとした添え物は、春の肌寒いころは、揚げたての「桜海老とキャベツの春巻き」、
暑くなると「蒸し茄子ともずくの寒天寄せ」「トマト豆腐」などのヒンヤリしたものに。
畑のお野菜と相談しながら作りました。
熱々の料理は、「鯛と若布のとろろ蒸し」と、楓花の定番のしょうゆ麹を練り込んだ「麹しゅうまい」。
免疫力を高めてくれる体に良いものをお召し上がりいただきたくて、今年のとろろ蒸しには、「蒸ししょう」がの粉末をたっぷりと。
そして、毎週30~40人分仕込む、母から伝わる味「田舎ちらし」。
前日に具を刻んで。たっぷりの出汁といっしょに炊く「五目煮」をたっぷり入れています。
当日の朝もたっぷり出汁をひくので、ひきたての出汁で具を再度軽く煮て水分を煮とばしてからすし飯に合わせます。
他にも、
地元の新しょうがで昨年の秋から仕込む「しょうがの甘酢漬け」。
前日煮こんで当日再度火を入れる「しいたけのうま煮」。
お米は、広島のお米。玄米を精米機で都度精米して炊いています。
1つ1つ丁寧に作って組み立てて、はじめて成立する料理。
6年作りつづけて、やっと母の「田舎ちらし」が、私の得意料理になりました。
しかし!しかし! 6年たっても・・・。
毎朝、母に焼いてもらっているのが「錦糸卵」!
薄すぎず、厚すぎず。
しっとりやわらかで。毎朝ウットリするんですよね。
まだまだ母のようには焼けません。まだ、引き継ぐわけにはいきません。
「来年もお願いします。」
と、母にしっかりお願いしました(笑)。
手間がかかるわりに、ものすごく地味。
仕上がるまでに日数も手間もかかりますが、やっぱり、しみじみとする、母の「田舎ちらし」。
春の楽しみにしてくださっているお客様が多く、大変ありがたく思います。
上にちょこんとのせるのは、春のたけのこの時期は「木の芽」、そして「絹さや」、「サヤインゲン」「えだまめ」へとうつります。定番の田舎ちらしですが、少しずつ季節を感じていただけたら。
そして、デザートは、楓花の定番の、母の「小豆あん」に、地域の酪農家さんの搾りたて牛乳で作る「甘酒アイス」をのせて。
手作りの小豆あんはなかなか食べれないと、お客様が楽しみにしてくださいます。
母の小豆あんは、通年お出ししています。
この「小豆あん」も!母からまだ引き継ぎません。母のようには、まだ炊けません。
80年の熟練の技(笑)です。毎回母がコトコト炊いてくれています。
私が6年間作り続けているのは「浮島」。春夏は、抹茶の浮島に。
今年から、地域の「もち米」で作るようになりました。
むっちりもちもちで。嬉しい食感!
食後のお飲物は、姉の淹れるドリップ珈琲やお抹茶。
今年の春夏は、少人数入れ替え制に変更したり、取分けの大皿サラダをやめて膳スタイルにしたり・・・。
どうしたらいいのか悩みながら迷いながらの営業でしたが、
お客様がお優しくて・・・。「いいよ。いいよ」と。「大変だね」と。
いつも温かいお言葉、ありがとうございます。家族一同心より感謝申し上げます。
年月がたつほどに、地域のみなさまも、ますます受け入れてくださり。
どう、お礼をしたらいいの
かわからないほど、助けていただいております。
大変ありがとうございます。
今は、広島にも岡山にも緊急事態宣言で。
この先どうなるかも不透明で。
新規のお客様のご予約もお受けできず・・・。大変申し訳ありません。
冷静に穏やかに優しく楽しく・・・。
過ごすしかないですね。
長い長い記録の記事にお付き合いいただきましてありがとうございました。
あっという間に週末になりますね。
みなさま、よい週末をお過ごしください。
↓ランキングに参加しています。1日1回クリックして頂けると嬉しいです!
※当ブログにお越しくださって本当にありがとうございます。
頂いたコメントのお返事は、次回のブログ記事中の最後でさせていただいています。
**********
前記事の「山の薫りのおもてなし 楓花」2021 春夏 & 姉のサイト「ももとせ」
にコメント大変ありがとうございます。
まーママさん~
お名前拝見しただけて、懐かしくて。
入院してた時も励ましていただきましたよね。もう10年も前になりました。
広島にご縁ができたとのこと!
おめでとうございます。
いつの日かお会いできますように。
お元気でお過ごしください。
サヤさん~
嬉しいコメント、本当にありがとうございます。
夢だなんて、私にはもったいないお言葉ですが、
本当に、日常が早く戻りますように。
岡山や広島にも是非お越しください。
のんびりとしてとてもよいところです。
「楓花」も、のんびりと細く長く続けていきます。
お会い出来ます日を楽しみにしています!