みなさまこんにちは。料理家の「かめ代。」です。
レシピと暮らしのサイト kameyo にお越しいただきまして大変ありがとうございます。
今までブログは、他媒体で続けていましたが、2024年1月1日より、こちらのkameyoサイトの「暮らしとブログ」 カテゴリにて日々の暮らしとレシピを綴っています。
元旦の朝、家族で過ごした時は、穏やかな年の幕開けかと思っていたのですが、
年始早々の石川県能登地方の震災他、様々なニュースに驚くばかりです。
被災されたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。寒い中、これ以上被害が拡大しないことを祈ります。
義母と家族になれたこと
今日は、正月になると、いつもに増して色濃く思い出す義母のことを綴らせてください。とっても個人的なことですみません。
闘病中だった義母を2015年の夏に見送りました。
義母とは、奇跡的に・・・ とても相性のよい女友達のような関係でした。
相性というのは、頑張ってどうこうなるというものではないと常々思っているので、本当に、たまたま、いい運のめぐりあわせで、義母と家族になれたことが、私の人生の中で、とてもとても大きな力となりました。
とても、ほがらかでおおらかな人で、なんでも許してくれる親友のように接してくれました。
私は、三姉妹の末っ子でしっかりした姉が二人もいて甘えて育ってきたせいか、非常に気が利かないところや、偏ったところがある人間です。
私のアラをあげたらキリがないと思うのですが、義母は、私が何をしても100%肯定してれました。
料理を作ったら、
「シンプルでとてもいい。」
「変わった料理も楽しくて美味しい。」
悩み事があって相談したら、
「あんたは何も悪くない。そのうちいい方にむかうよ。」
「大丈夫大丈夫。何も気にしなくていい。何も心配しなくていい。」
ブログも毎日とても楽しみにしてくれていて、
「今日のおもしろい記事に笑ったよ。」
「今日のは美味しそうだった。」
料理の仕事をはじめた私を、ずっととても嬉しそうに応援してくれていました。
義母と話していたら人生がとても楽しく、自分に自信も持てました。
元気なころは、とても忙しく動き回っていた人で、なかなか一緒にゆっくり過ごすことはなかったのですが、
入院生活がはじまり、義母のいる病室が、この世とあの世の境目の、ふわふわとした温かな空間のような気がして、いつ行っても会えるのがとても幸せでした。
「神様仏様が人生の最期に病気にしてくれて本当にありがたい。息子たちが、こんなにも優しいということもよくわかったし、みんなとたくさん話ができた。本当に幸せ。」
人生、なんの悔いもない。
お嫁にきてくれてありがとう。すごく楽しかった。
いつも、そんな言葉をきかせてくれました。
かめ夫ママの口癖は、
「お友達を大切に。」
義母のまわりには、親しい素敵な友人のみなさまがたくさんいて。
生前から、今もずっと私のことも可愛がってくださっています。
何から何までお世話になって。どうやって御恩返しをしていいかわからないくらいです。
本当にありがとうございます。
人生の後半。子育てが終わり、仕事も退職したあとの、若いころ想像したよりもずっと長い年月。
仲のよい信頼できるお友達が近くにいることが、どんなに嬉しく楽しい人生かということをよく話してくれました。
色々なところで、
「おかあさんにはとても仲良くしてもらったんよ。かめ代ちゃんの料理もずっと楽しみにしとるんよ。」
と、思わぬ方に親切にしていただくことも多く、今でも温かさを実感して感謝する日はずっと続いています。
義母との思い出はつきません。いつまでも書き綴ってしまいそうです。
ニコニコ笑っている顔ばかり温かく思い出します。
義母と家族になれたこと。たくさん励ましてもらったこと。それは、私の人生においてとても大きな幸せでした。
お正月の食卓と過ごし方
義母との料理の中で一番の思い出は「お正月」。ずっと忘れることのない、大人数で囲む賑やかで温かな食卓です。
お正月の食卓を記録しはじめたのは2010年から。
当時私がテーブルコーディネートの勉強をはじめたところで、義母に頼んで、料理を作って持って行かせてもらい義父母宅で一緒にお正月のテーブルを用意していました。
子ども中心の正月の食卓
当時小学生だった子どもたち。
縁起ものは子ども達が無理せず一口で食べれるものだけに。
そのかわり、みんなが好きな義母の唐揚げや卵焼き、キンピラは中央にたっぷりと取分けで。
というのが定番化しました。
記録しているお正月のテーブルはたくさんあるので、また、子どもたち中心のお正月の食卓を来年にむけて、コラムにまとめられたらと思います。
お正月の過ごし方
各ご家庭で、様々なお正月の過ごし方があると思います。
我が家は、義父母が元気なころは、朝みんなで集まっておせちを囲み、そのあとは近くの神社にお参りを。
近くのショッピングモールで買い物をしたりして。そして、また義父母宅に。
義母が作ってくれた鶏出汁のおでんをみんなで囲む・・・というのが常でした。
当時は、こうして過ごすお正月がずっと同じように続く気がしていましたが、今では「思い出」に変わってしまいました。
当たり前のことですが、「今」は、すぐに過ぎてしまうのだなって、大切な人を見送る度に改めて気がつきます。
早く気がつけばよかったとその時はとても後悔するのに、またいつもの日常になってしまいそうでこわいのです。
私は、「今」を大切にしているかな。
私は、大切な人を大切にしているかな。
毎日確認する日々です。
今日は、長くなってしまいました。最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさま、今日もよい1日をお過ごしください。
本日のおすすめレシピ 「鶏出汁のおでん」レシピ
今日は、義母直伝の「鶏出汁のおでん」のレシピをおすすめします。
レシピはこちらから ⇒ 「鶏出汁のおでん」レシピ
昆布とかつお節、そして手羽先のうまみもたっぷり(そして手羽先は具として頂きます)。
出汁昆布やかつお節の利用法も詳しくレシピにまとめましたので、よかったらお試しください。
寒い1月。どうか、おでんでポカポカと体を温めてください。