こんにちは!料理家の「かめ代。」です。 レシピと暮らしのサイト kameyo を運営しています。
今回は、弁当箱の役割について今一度考えてみました。
お弁当生活に欠かせない「弁当箱」。
家の外で、いつでも家庭の味が楽しめるなんて、本当に素晴らしい日本の食文化ですよね。
よかったらのんびりとお読みください。
目次
弁当箱ってどう選ぶ?
弁当箱は、形、材質、大きさ・・・など、様々!
いざ選ぶとなると、迷ってしまいますよね?
我が家の弁当箱のスタメンはこの7種類。長年使い続けていて現役。ほとんど10年以上使っています。
他に、スープジャーも複数ありますし、お弁当教室用に大きなプラスチック弁当箱から小さな弁当箱までたくさんあります。
今まで「私の家族には、どんなお弁当箱を選んだらよいですか?」というご質問に、お弁当教室の講師としてのお答えをしてきました。
食べる方の年齢、生活活動強度(運動しているか通常の生活かなど)、食べる場所(学校か職場か)、持ち運ぶ際のバッグ(リュックか、ビジネスバッグか、別持ちか)など、様々な状況で変わってきます。
しかし、今回は、ちょっと別の観点から弁当箱をみつめてみました。
弁当箱の思い出
先日、実家の片付けをしていてみつけました。
「うわ~! 懐かしい!」
50年前、私が幼稚園のころ使っていた弁当箱です。
ひみつのアッコちゃん。
母がとっておいてくれたのですね。
実家の片付けをしてくれている姉もとっておいてくれました。
幼少期は、北海道に住んでいて。
当時、ストーブのまわりで園の先生がみんなの弁当箱を温めてくださってました。
だから、みんなアルミの弁当箱。
母が持たせてくれた、ひみつのアッコちゃんのお弁当が嬉しくて嬉しくて・・・。
先生のお顔や、ずらりと並ぶアルミの弁当箱。
もう何十年も忘れていた記憶が蘇りました。
若い頃の母がよく着ていた服やエプロンの柄まで思い出して。
懐かしさで手にとる度に、胸がいっぱいになります。
弁当箱の役割とは?
容量300ml程度の幼児用の小さな弁当箱です。
一般的な大人弁当箱は500ml程度なので、半分強の容量です。
詰めてみると、
鶏としめじの照り焼き、だし巻き卵、スナップエンドウの塩ゆで。
おかずが結構しっかり入りました。ごはんもちゃんと120g入りました。
「栄養素的にも、幼児のお弁当としては十分ですよ。」
「もし時間があったら、手で持って食べやすくごはんは小さなおにぎりに・・・。」
など。お弁当教室の講師としての言葉を言ってしまいそうですが・・・。
あぁ、50年前の私は、どんなにひみつのアッコちゃんのお弁当箱で母のお弁当を食べるのを楽しみにしていたことか。
アッコちゃんのお弁当箱で食べれるから、お昼が来るのがとってもワクワク嬉しかった・・・。
幼いながらに楽しいことばかりではない園の生活の中で、
ひみつのアッコちゃんにどんなに助けてもらっていたことかと思い出しました。
心とおなかの両方を満たす箱
弁当箱が愛しくて。
我が家の台所の中で、この弁当箱棚が一番のお気に入りの場所です。
ここに、ひみつのアッコちゃん弁当箱も仲間入り。
弁当箱を手にとる度に、ノスタルジックな気分に・・・。
この弁当箱と50年ぶりに出会って、弁当箱選びにおいて、何が大切かを今一度考えさせられました。
空腹を満たす容量があるかどうかということも、もちろん機能性で選ぶことも大切ですが、
きっと、もう1つ大切なことは、食べる人の「心」を満たす弁当箱かどうか。
好きな色、大好きなキャラクター、心地よい材質、素敵な思い出・・・など、
人それぞれで、どこにも正解はありません。
見てふれるだけで嬉しくなる「箱」の中に、おいしい家庭の味が詰まっていたら、
学校生活や仕事がつらい時も、お昼にほんの少しでも心が楽になるかもしれません。
「心とおなかの両方を満たす箱」
弁当箱の役割って、本当に大きいと改めて思うのです。
愛用中の弁当箱の一覧
お弁当連載でよく使用している弁当箱や、特に長年使い続けている弁当箱の一覧を記載します。
長く使える木製や金属製のものを愛用していますが、レンジ加熱ができるプラスチック製も重宝します。
購入の際の参考にしていただけましたら幸いです。
お召し上がりになる方の年齢や性別、生活活動強度により、お弁当箱の容量は調整してください。
木製 1段
様々なものがありますが、私が長年愛用しているのが、日本製の大館工芸社の「曲げわっぱ」の弁当箱です。
木製の弁当箱は色々と使ってきましたが、こちらの小判型は10年以上使い続けています。現役でまだまだ使えます。
木製2段
曲げわっぱの2段も重宝しています。特に丸型は可愛らしい和弁当に。
金属製(ステンレス)1段
ステンレス製は、洋風弁当の際によく使用しています。ソースやケチャップなどの色移りも気にせず詰めることができます。
金属製(ステンレス)2段
工房アイザワのステンレス製の弁当箱も、10年以上使い続けています。本当に丈夫。美しい弁当箱です。
金属製(アルミ)1段
容量280mlの幼児用のアルミ弁当箱です。無印良品のシンプルなものは名前を書いたりシールやマスキングテープなどでカスタマイズもできるのが嬉しいです。お子さまがお好きなキャラクターものも、もちろんおすすめです。
金属製(琺瑯)1段
野田琺瑯のレクタングル深型の小さめサイズを弁当箱として使っています。様々なサイズがありますので、お好みのものを。
プラスチック製
レンジ加熱ができるプラスチック製も、使い勝手がよいものです。こちらはオーエスケーの日本製のプラスチック弁当箱。耐冷耐熱で、冷凍から蓋をしたままレンジ加熱まで可能なのでとても重宝しています。空気弁の形がとてもシンプルなので洗い勝手もよいです。
スープジャー弁当
私が使用しているスープジャーは、サーモスの380mlのものです。具だくさんの汁物、メイン、麺類、雑炊などにおすすめです。スープジャーもサイズが色々とあるので、お好みのものを。
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