こんにちは、料理家の「かめ代。」です。
レシピと暮らしのサイト kameyo を運営しています。
お弁当愛好家としても活動しており、毎週日曜日に、朝のライフスタイルマガジン「朝時間.jp」で「心が楽になる!2品弁当」レッスンの連載をしています。
今回は、どんなお弁当箱が自分に合うのか悩んでいる皆さまに向けて、失敗しない選び方のポイントと、私が長年愛用し自信を持っておすすめする10種類のお弁当箱をご紹介!
お弁当箱選びの基本を押さえ、皆さまにぴったりのお弁当箱を見つけるヒントをお届けします。
とっておきのお弁当箱で、毎日のランチタイムがもっと楽しみになることを願っています!
目次
弁当箱選びの3つのポイント
お弁当箱を選びで重要なのは、「容量」「形状」「素材」の3つのポイントです。
これらを押さえることで、自分にぴったりの弁当箱が見つかります。
以下で、それぞれのポイントについて詳しくご紹介します。
「容量」をきめる
「うちの子はどのくらい食べるのか?」
「量が足りるか、逆に多すぎるのか・・・」
お弁当箱の容量選びは、悩みどころですよね。以下は、年齢ごとの容量の目安です。
●300~400ml 幼児~低学年の小学生
●500〜600ml 成人女性・高学年の小学生
●600~700ml 中学生女子・成人男性
●800〜900ml 中高生男子
※厚生労働省の日本人の食事摂取基準を参考に作成しています。
この容量はあくまでも目安です。体型や部活動の有無、生活活動の強度によっても必要なカロリーは異なります。
まずはこの目安を参考にし、実際に食べる本人と相談して最適なサイズを見つけましょう。
もし、お弁当の容量が不明な場合は、水を満杯にして確認するのも良い方法です。
食事後に「量が足りない」と感じる場合は、お弁当箱のサイズを大きくするか、おにぎりやサイドアイテムを追加するのもおすすめです。
「形状」をきめる
容量が決まったら、次に注目すべきはお弁当箱の「形状」です。
おかずとごはんを一緒にするか別にするか、そして持ち運びのしやすさも考慮して、最適な形状を選びましょう。
1段弁当
ごはんとおかずを一緒に入れる「1段弁当」は、見た目も可愛らしく詰めることができ、まずは一つ揃えておきたい弁当箱です。
↓楕円、角型、丸型・・・など、お好みや持ち運びを考慮してお気に入りを見つけてください。
↓1段弁当は「のっけ弁当」に重宝します。おかずの数が少ない時や、朝時間がないとき、ご飯の上におかずを並べるだけでOK!
↓焼きそばやパスタなどの麺類や、お好み焼きや焼きめしだけ等の、簡単弁当の時にも1段弁当は便利です。
2段弁当
「2段弁当」は、おかずをたっぷり詰めたい方に最適です。
主菜と副菜を分けて詰めることができるため、白ごはんにおかずが触れるのが苦手な方にもおすすめです。
↓丸型2段の弁当箱は、見た目がとても可愛らしく詰めることができます。
角型2段の弁当箱は、角型の卵焼きが入れやすいのが嬉しいポイントです。
↓特にスリムタイプは、カバンにスッと入るので持ち運びに◎。中高生や社会人の方に人気です。
「素材」をきめる
お弁当箱の選び方でとても重要なのが「素材」です。
お弁当の見た目や保存性、手入れのしやすさが大きく変わります。
今回は、主に使用される「木製」「金属製(ステンレス・アルミ・ホーローなど)」「プラスチック製」の3種類素材の特徴を詳しくご紹介します。
素材の特徴を理解して、あなたの好みにぴったりのお弁当箱を見つけましょう。
木製弁当箱
木製のお弁当箱は、自然素材ならではの温かみと軽量さが魅力です。
特に人気の「曲げわっぱ」弁当箱は、好みにあった塗装方法も選ぶことができます。
ただし、食洗機や電子レンジの使用はNGなので、手洗いが必要です。
金属製の弁当箱
金属製のお弁当箱は、ステンレス、アルミ、ホーローなどの素材があります。
●ステンレス製
頑丈で長持ちし、匂いや汚れが付きにくいのが特徴です。食洗機対応のものが多いですが、電子レンジの使用はNG。
●アルミ製
非常に軽量で持ち運びしやすく、デザインも豊富です。
しかし、酸に弱いため、梅干しなどの酸性食品を入れる場合は注意が必要です。
アルカリにも弱いため、長時間アルカリ性の洗剤の中で洗う食洗機もさけた方が安心です。電子レンジの使用もNGです。
こちらは私自身が幼児のころの、昭和の「ひみつのアッコちゃん弁当箱」。お昼になるとアッコちゃんに会えると思うと嬉しかったのを今でも思い出します。こうして50年たっても使えることに感動します。
●ホーロー製
ガラスコーティングが施されたホーロー製は、酸やアルカリに強く、汚れも落ちやすいです。
重さはあります。食洗機での使用はOK。電子レンジはNGです。
私は、野田琺瑯の保存容器をお弁当箱として使っています。
「お弁当用」「保存用」と分けなくても、ご家庭の保存容器に入れてみるのも楽しいものです。
プラスチック製
プラスチック製のお弁当箱は、デザインが豊富で比較的安価です。
電子レンジや食洗機での使用が可能な製品も多く、忙しい日々にもぴったり。
ただし、匂いやぬめりがつきやすいので、やわらかいスポンジでしっかり洗ってください。
こちらはシンプルな日本製のプラスチック弁当箱。耐熱耐冷で、冷凍したものを蓋をしたままレンジ加熱ができます。
職場などで、お弁当をレンジ加熱したいという方は、プラスチック製がおすすめ。
商品の耐熱温度を把握して、レンジ加熱できるかどうかを確認してからご購入ください。
スープジャー弁当
寒い冬場や暑い夏場にも重宝するのがスープジャーです。
保温保冷機能があるため、温かいスープや冷たい麺類など、さまざまなお弁当のバリエーションが楽しめます。
耐久性も高く、長年愛用できます。
保冷にも重宝するので、氷を入れたそうめんつゆや、冷や汁等、夏場のお弁当にも優秀です。
暮らしの中の弁当箱 暮らしをもっと快適に
弁当箱は、単なる持ち運び用のアイテムに留まらず、毎日の暮らしをより豊かにする便利なツールです。私自身も、自宅での仕事が増えたことで、弁当箱を生活に取り入れるようになりました。以下に、その使い方とライフスタイルへの適応方法をご紹介します。
自宅での食事準備の時間を短縮
朝に簡単なお弁当を作っておくことで、自分用にも家族用にもすぐにお昼ご飯が用意できます。
例えば、朝炊いたごはんや簡単なおかずを弁当箱に詰めて、朝食の味噌汁の残りをスープジャーに入れておけば、再加熱の手間が省けます。
忙しい時間でもスムーズに食事が取れるのが魅力。
また、お子さまの夏休み中など、お昼ご飯を「留守番弁当」として用意しておけば、火を使わずに済むので安心です。
お弁当で愛情が伝わる
忙しい時は、買ってきたお惣菜等でもよいのです。
弁当箱に詰めるだけで、愛情を込めたお弁当が完成します。
作り手がいなくてもお弁当があれば、家族や自分自身に対する心遣いを感じることができます。
弁当箱は、ただの収納容器ではなく、生活をより快適に、豊かにするための大切なアイテムです。ぜひ、ライフスタイルに合わせた弁当箱の使い方を取り入れてみてください。
愛用弁当箱10選
ここでは、私が日々のお弁当作りでよく使用している、または長年愛用している弁当箱をご紹介します。
お弁当箱選びの参考になれば幸いです。
○木製 1段
日本製の曲げわっぱ弁当箱は、私が10年以上愛用している逸品です。
小判型のデザインは、長年使い続けても現役で美しいままです。
木製の温かみと自然な風合いが、お弁当を詰めることも食べることも楽しくしてくれます。
○木製2段
曲げわっぱの2段弁当箱は、特に丸型が可愛らしく、和風弁当に最適です。
二段の構造で、見た目も美しく、使い勝手も抜群です。
○金属製(ステンレス)1段
洋風弁当の際に活躍するステンレス製のお弁当箱です。
ソースやケチャップの色移りも心配なく、耐久性が高いので長く使えます。
○金属製(ステンレス)2段
工房アイザワのステンレス弁当箱は、10年以上使用している信頼のアイテム。
丈夫で美しいデザインが特徴です。
こちらのスリムタイプも、工房アイザワのステンレス弁当箱2段です。
卵焼きがピタリと入るので、とても詰めやすく、カバンの隙間にもスッと入ります。
○金属製(アルミ)1段
容量280mlの幼児用のアルミ弁当箱です。無印良品のシンプルなものは名前を書いたりシールやマスキングテープなどでカスタマイズもできるのが嬉しいです。お子さまがお好きなキャラクターものも、もちろんおすすめです。
○金属製(琺瑯)1段
野田琺瑯のホーロー製弁当箱は、酸やアルカリに強く、汚れも落としやすいです。
サイズが豊富で、用途に応じた最適なものが見つかります。
私は、レクタングル深型の小さめサイズを弁当箱として使っています。
○プラスチック製
レンジ加熱ができるプラスチック製も、使い勝手がよいものです。
こちらはオーエスケーの日本製のプラスチック弁当箱。
耐冷耐熱で、冷凍から蓋をしたままレンジ加熱まで可能なのでとても重宝しています。
空気弁の形がとてもシンプルなので洗い勝手もよいです。
○スープジャー弁当
私が使用しているスープジャーは、サーモスの380mlのものです。
具だくさんの汁物、メイン、麺類、雑炊などにおすすめです。
スープジャーもサイズが色々とあるので、お好みのものを。
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